山里のたより No.1
就労継続支援B型事業所「スマイルコーン」
秋の訪れを感じる今日この頃。
「スマイルコーン」の庭の柿の木も、枝いっぱいに実を結んでいます。前庭には、大きな柿の木が三本あります。次郎柿が二本、富有柿が一本。いずれも、しなる枝先に、ほんのりと熟れた甘柿がぶら下がっています。
さっそく、利用者(メンバー)と一緒に収穫することにいたしました。
季節を身近に感じ、自然の恵みをいただく喜びは、ひとしおです。各々がハサミを携え、勇んで、樹下に集合します。
収穫の基準となる色や大きさについて、支援員が説明しても上の空。すでにメンバーの視線は、梢の赤い実に釘付けです。作業開始の合図がかかると、さながら「合戦」のように入り乱れて、狙った柿にまっしぐら。次々に摘果していきます。実に62個を採取し、3~4個入りのセットが18組できましたので、その日のうちに市内の直売所に出荷しました。
また、採ってはみたものの、商品として出荷できない柿は、自家消費の食材となります。たとえばスライスしてサラダに混ぜると、意外にも食感のアクセントととなり、新鮮な驚きを呼び起こします。皆様も、ぜひお試しあれ。
ところで、「桃栗三年、柿八年」ということわざがあります。果樹を植えたら、食べられる実がなるまでに相応の歳月を待たねばならないことから、「何事も成就するまでにそれ相応の年月がかかる」ということをあらわしています。
スマイルコーンも、開所以来、ようやく三年目を迎えようとしています。まだまだ、若木で、これからの成長が期待されているところです。これからも、メンバーの幸福と地域における共生を見定め、農業と福祉の充実に努めて参ります。
皆様の一層のご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。